不安を抱えやすい犬
しつけ教室
ONEFLAPにも不安を抱えやすい犬が多く来ます。不安を抱えやすい犬は、人や犬と仲良くすることが出来なかったり、攻撃性を持っていたりもします。
このようになってしまうのは、いくつかの事が考えられます。その中でも今回は代表的な「子犬のある期間の過ごし方について」ご紹介します。この期間とは、社会化期の生後90日(13週)くらいをさします。
その期間に人や犬と接する機会が持てなかったり、いろいろな物や音が聞けなかったりすると不安を抱えやすくなります。多くの飼い主さんは、この時期の犬の育て方を知らずに犬を迎え入れてしまうので、犬慣れ、人慣れ、物慣れ、音慣れが出来ず不安を抱えやすい犬になってしまうことが往々にしてあります。もし、何もしなくても自信を持った犬に育ったとしたら、それはラッキーなことです。もしくは、犬を飼うための才能が知らず知らずのうちに身についている方なのかもしれません。
それでは、不安を抱えやすい犬はどんな行動をとるか確認してみましょう。
□ 飼い主さんに抱っこを求める
□ すぐにその場から逃げだそうとする
□ 小刻みに震えて止まらない
□ 部屋の隅から動けない
□ パンティングが止まらない
□ ヨダレが止まらない
□ その場で小さくうずくまる
□ 人や犬に向かい吠え続ける
□ 人や犬に歯をむいて威嚇する
□ 人や犬を咬もうとするもしくは咬む
このような行動が出ているようでしたら不安を抱えていると思ってください。
では、このような行動が出ないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?それは、社会化期の生後90日(13週)の育て方が大きく影響してきます。
迎え入れた犬がこれから生きている間に経験するであろうと想像できるものは、全てこの期間に良いイメージをつけながら教えてしまいます。男性、女性、子供、お年寄り、雄犬、雌犬、大型犬、小型犬、さらには、ブラッシング、お留守番、シャンプー、爪切り、掃除機、自動車、バイク、電車、踏切り、高架下の音、考えられるもの全て教えてです。
では、なぜ生後90日(13週)なのでしょうか?
それは、犬が持っている本来の行動(本能)にあります。犬は、生後90日(13週)は、巣穴のなかで母犬や同腹犬と生活を送ります。生後90日間に、母犬や同腹犬との関わりの中で知ったことは子犬がこれから生きていく上で必要なことと認識します。この時期に人や他の犬と楽しくかかわることが出来れば自分にとって必要な仲間と思います。この時期に覚えた物や音については、怖くないと認識します。お留守番もこの時期に教えるとゆっくり過ごせるようになります。
しかし、90日を超えてしまった場合はどのように感じるかと言うと、敵(恐怖の対象)となってしまいます。例えば、犬が巣穴から出て、すぐに大きなクマに遭遇したとします。瞬時に敵と思えば逃げることができます。しかし、仲間と思って近寄れば襲われる危険性が高くなります。当然、本能として怖さを感じ敵として認識します。
この90日は、犬が巣穴から出て自分の生命を維持するために必要な学習期間なのです。犬が人間と生活をするようになってもこの期間は変わらなく存在しています。この期間に人と楽しく生活を送ることが出来れば、人は怖がる存在ではなく仲間として過ごすことが出来ます。
経験してみないと伝わりにくいと思いますが、不安を抱えやすい犬と生活を送るのは飼い主さんにとっても苦労の連続になると思います。プロのドッグトレーナーでも不安を抱えている子のレッスンはガラス細工を触るように繊細な対応が求められることもあります。これから犬を迎え入れようと考えている人は、この時期のことも考えて迎え入れてください。
最近では、犬の幼稚園、保育園も多く存在しています。ONEFLAPもそのうちの1つです。このような施設が多くなってきたのはこの時期の過ごし方が大切だと思うドッグトレーナーが多くなったことからだと思います。飼い主さん以外の人に触れ、多くの犬達と過ごしたり、家にない物を見たり音を聞くことが犬の幼稚園ではできます。そんな場所もあるので、これから犬を迎え入れようと考えている人はこの生後90日の過ごし方を意識して迎え入れると、飼い主さんにとっても犬にとってもこれからの生活が楽になると思います。
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