家庭犬を育てるためには「肉体的な健康」と「精神的な健康」が必要です。これは犬だけの話ではありません。飼い主さんも必要です。飼い主さんと犬は車の両輪です。どちらかが健康を崩すともう片方に影響が出てしまいます。

肉体的な健康と精神的な健康のバランスを上手に取りながら生活することが重要になってきます。このバランスを維持するためには、食事、運動、学習、睡眠・休養、遊びなどが考えられます。しつこいですが、飼い主さんも犬もですよ！

このバランスが崩れてくると犬の場合は問題行動と呼ばれる行動が出てくることが多くあります。飼い主さんがバランスを崩しても犬にも影響が出てくるんです。問題行動と呼ばれる行動が出てくると犬にだけフォーカスして「犬の問題だ！」と思っている飼い主さんは実に多いですね。でも、実際は犬の問題だけではなく飼い主さんの問題が犬に影響していることが多くあります。もし、問題行動で悩まれているようでしたら犬だけにフォーカスするのではなく飼い主さんもご自身を見つめて直して下さい。
ご家庭や会社で問題を抱えている。日々の生活に追われている。雨が降ると嫌な気分になる。偏頭痛が酷くてイライラする。こんなことでも犬の影響してくるんです。飼い主さんが犬を見ている以上に犬は飼い主さんを見ています。飼い主さんの一挙手一投足逃すまいと。

難しく考えることはありません。肉体的にも精神的にも健康でいることを考えて実践すればいいだけです。もしかすると、問題行動が少なくなるかもしれませんよ。しつけ本を読んでしつけテクニックを身につける前に飼い主さんと犬の健康を考えて下さい！

ここが犬を育てるためのスタートラインです。

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峯岸　徹